こんにちは、まるめがねです。
我が家は近々引っ越しの予定で、改めて物を整理しようと考えている時に目に止まった本がありました。
『半分、減らす。』という本で妙に惹かれたんですよね。
今回はこの本のレビューと本から学んで実践したことについてお伝えします。
- 本の感想が知りたい
- 断捨離のヒントを探している
- 物を手放しては後悔することが多い…
『半分、減らす。』レビュー
著者は精神科医で禅僧
断捨離やミニマリズムなど「物を持たないこと」にフォーカスした本はたくさん出ていますよね。
これもそのカテゴリの本ですが、精神科医で禅僧という著者の視点が面白い本です。
二つの立場から「より少なく、より豊かに暮らすこと」について教えてくれます。
キーワードは「半分、減らす」
”半分”がわかりやすい
タイトル通り物や情報、詰め込みすぎた予定などを「とりあえず、半分に減らしてみましょう」という内容です。
「半分」というのは、絶対に1/2にしてくださいということではなく、指標としてわかりやすく取り組みやすくするための基準だそうです。
忙しい日常に小休止を
「半分、減らす」の”句読点”も実は意図的に入っています。
人はすぐにやりすぎてしまう生き物。買い、食べ過ぎ、スマホの見過ぎ…
やりすぎていないか確認できるように「少し立ち止まってみましょう」という意味が込められています。
また、仏教で言う「中道の精神(何事も極端に偏らず真ん中ぐらいが良い)」という考え方もこの本のベースになっています。
わかりやすく実践的
物や情報が溢れかえった状態で生活することの悪影響やその対処法などを、著者の知識や経験をもとにわかりやすく教えてくれます。
仏教の教えから学べること、医学的・科学的な知識など様々な視点が面白い!
この本を読み終わった時、まずは”半分”という指標が残るので「とりあえず半分に減らしてみよう」という気持ちになり取り組みやすいです。

柔らかい文章で読みやすいのも良いポイント!
『半分、減らす。』実践したこと
この本を読んでみて自分でも取り入れられそうだなということを、いくつか実践してみました。
捨てる前に「分ける」
すぐに捨てず、まず3つに分ける
この本では、物を処分する前に「まずは3つに分ける」ことを推奨しています。
- 一軍:使う頻度が最も高いもの
- 二軍:使う頻度は高くないが、取っておきたいもの
- 三軍:三年以上使っていないもの
捨てるかどうかは考えずに3つに分け、三軍に入ったものは箱にしまってしばらく、もしくは服などは分けて置いておくようにします。
物を手放すと決める事は勇気が必要で迷ってしまいがちですが、分けるだけならサクッと判断できて取り組みやすいです。
むやみに捨てない
我が家には三軍に該当するものはなかったので「使う頻度は高くなく、取っておきたいかも判断できないもの」として分けていました。
ほとんど着なかったジャケットとか使っていない食器など…
捨ててしまおうかと悩みましたが数ヶ月分けて取っておいたら、なんとその後一軍に返り咲きました!
ジャケットは相性の良いボトムを追加したら急にお気に入りになりましたし、食器は季節が変わって食卓に並ぶものが変わったら高頻度で使うようになりました。
好みや生活はどんどん変わっていくものなので、むやみに捨てずに一定期間取っておくことも大事だと学びました。

個人的には取っておく期間は3ヶ月くらいかな!
マインドフルに捨てる
この本で面白いなと思ったところは、減らす本でありながら断捨離に警鐘を投げかけているところです。
著者によると、物を捨てるのは高揚感が伴うことがあり、「捨てる快感」に心が支配されてよく判断しないままにどんどん物を捨てていく状態になることがあるそうです。
それを防ぐためには、「全部ではなく半分(ほどほど)にする」「一つ一つに心を向けて(マインドフルに)考える」ことを意識することが大事だそうです。
「それだけ?」という感じですが、実際にやってみて捨てすぎを防ぐだけでなく良いポイントが2つありました。
- 手放した後の後悔や不安が減る
- 反省点を次回の買い物に生かせる
手放した後の後悔や不安が減る
断捨離の高揚感から捨てすぎてしまうというのは私にも経験があります。
「とにかく服を減らしたいから」とあまり考えずに服や小物をリユースショップに持って行ったのですが、気に入っていたワンピースだけは後悔しそうで売ることができませんでした。
数ヶ月後もうちどしっかりその服について考えて覚悟を決めてからもう一度売りに行きました。
結果的に手放すことになりましたが、覚悟を決めることで晴れやかな気持ちで手放すことができました。
物一つ一つに向き合うのは時間はかかりますが、「手放す覚悟」を決めてから行動に移せるので迷いや不安などストレスも減ると思います。

あのまま売っていたら今でも後悔していたかも…
反省点を次の買い物に活かせる
手放すかじっくり考えると必ず「なぜ使わなかったか」「なぜ手放そうと思ったのか」について考えることになります。
色が気に入らなかったとか使い勝手が悪かったとか色々ありますが、どれも次の買い物をするときの反省点になることが多いです。
先ほどのワンピースの場合、色も形も好きだったのですがなぜか着たいと思えず、理由を考えると「座ると裾が床についてしまうこと」がストレスになっているからだと気づきました。
同じようなデザインのワンピースは可愛くても買わないことにしています。

面倒だけど丁寧に断捨離することで買い物の失敗も減りそう!
おわりに
我が家は引っ越しが多いので日頃から「無駄なものは買わない」「定期的に見直しをする」ということを習慣にしています。
それでも物は増えていきますし、整理するたびに判断に困ることは多いです。
この本は「減らす方法」ではなく「減らして豊かに暮らすマインド」について、形だけではなく生活そのものにヒントをくれます。
我が家のように普段から断捨離している人にも考え方を整理してくれる良い本だと思いました。
今回お伝えしたのはほんの一部で、他にも生活に変わる「仕事」や「消費」などについても「半分、減らす」にはどうしたら良いかについて書かれています。
ぜひ読んでみてくださいね!

今回もお読みいただきありがとうございました!
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